不滅

L'IMMORTALITE

映画

ゾンの呼び声 映画『ゾンからのメッセージ』音響覚書

2018年8月11日からポレポレ東中野にて公開が始まった映画『ゾンからのメッセージ』。川口が音響を担当した作品。 映画『ゾンからのメッセージ』予告編 公式サイト call-of-zon.wixsite.com 公開前のスクリーンチェックを経て、初日に全編を映画館で見ること…

【告知】磯谷渚『天使の欲望』日本、2013 2015年11月6日 DVDリリース

(2015.09.26 記) 2015年9月22日 磯谷渚『天使の欲望』日本、2013 c/w 武田慎吾『ファンタズム』日本、2014 @ユーロライブ 一夜限りの上映終了しました。 数日経ちましたが、磯谷渚監督『天使の欲望』のユーロライブでの上映が大盛況のうちに終了しました…

鈴木卓爾『ジョギング渡り鳥』日本、2015 in 第37回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)企画「映画内映画」 @東京国立近代美術館フィルムセンター

まず、こちらをご覧ください。 youtu.be 特報第二弾を公開しています。 さて、ご報告が遅くなりましたが、去る9月19日の、私が音響をやりました 鈴木卓爾監督 + 映画美学校フィクションコース第1期高等科『ジョギング渡り鳥』 が無事にスクリーニングを終え…

【告知】9/22 磯谷渚『天使の欲望』日本、2013 @渋谷ユーロライブ 19:30~

私、川口陽一がサウンドデザインしました、 磯谷渚監督『天使の欲望』 が、このたび一夜限りの復活上映されることになりました。 2015年9月22日(火・祝) 19:30より上映開始場所は渋谷ユーロライブ(元オーディトリウム渋谷)です。 『天使の欲望』予告篇 -…

【告知】9/19 鈴木卓爾『ジョギング渡り鳥』日本、2015 in PFF@フィルムセンター 10:30~

私、川口陽一が音響を勤めた、 鈴木卓爾監督『ジョギング渡り鳥』 の公開への動きがいよいよ始まりました。制作に約3年、仕上げだけでも都合2年以上掛けて来た作品なので感慨もひとしおです。 ※PFF用の特報が公開されています。まずはこちらをご覧ください。…

安川有果『Dressing Up』日本、2012 @シアターイメージフォーラム 2

2年前、CO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)東京上映展2013でこの作品を見た。少し長くなるが、そのときの感想をまず、貼付けてみたいと思う。初見の感想、というやつだ。果たして、2年ぶりに見て、私に変化はあるのだろうか… 2013年5月のツイート。 …

細田守『バケモノの子』日本、2015 @新宿バルト9 9番スクリーン

王道を行っている。ただしそれは「映画」の王道ではなくて、「少年漫画」の王道かもしれない。 たしかに、冒頭の母親が交通事故死し、父親は離婚していて音信不通という状況説明が酷いのでつまずきそうにはなる。熊徹の状況説明も同様だ。今回、あえて悪かっ…

沖島勲『WHO IS TAHT MAN!? あの男は誰だ!?』日本、2013年 @ラピュタ阿佐ヶ谷

やはり怖い。でも、少しこれまでとは怖さの種類が違う印象もある。果たしてどうなのだろう。『YYK論争 永遠の"誤解"』と『一万年、後….。』とは、地続きの作品であった。というか、姉妹編・続編と言えるだろう。さらにその次の、『怒る西行 これで、いーのか…

沖島勲『怒る西行 これで、いーのかしら。(井の頭)』日本、2010年 @ラピュタ阿佐ヶ谷

1週間前、同じ特集で『一万年、後….。』を見たとき、子供部屋に飾ってあった、会ったことのない祖父の遺影が怖かったことをふと思い出した。 沖島勲『一万年、後….。』日本、2007年 @ラピュタ阿佐ヶ谷 - 不滅miro41.hatenablog.com そして、この『怒る西行』…

アレクセイ・ゲルマン『神々のたそがれ』ロシア、2013年 @下高井戸シネマ

こんな映画を見たのは初めてかもしれない。もちろん、糞尿や、血や、ゴミや、内蔵や、汚泥や、死体のことではない。それだけなら幾らでも見たことはある。この作品で示されているものは、第一に、こちら(カメラ)に投げかけられる視線である。いや、これも…

冨永昌敬『ローリング』日本、2015年 @K's cinema

またしても彼岸の映画。最近見る映画はどれも彼岸が忍び込んでいる。いや、そもそも映画とは彼岸のものなのではないか。という気さえしてくる。ラストの「ネタばらし」を待たずとも、先生の語りに映画が元々持ってしまっているとも言ってしまいたくなる視点…

ブラッド・バード『トゥモローランド』アメリカ、2015年 @TOHOシネマズ新宿 スクリーン6

前作の『ミッション:インポッシブル・ゴーストプロトコル』がこの作家の初見で傑作だった。ラストの戦いの舞台に立体駐車場を選んだのにはなるほどと思った記憶がある。シナリオレベルではかなり欠点が多い。複雑な設定を複雑なプロットで語ってしまっている…

沖島勲『一万年、後….。』日本、2007年 @ラピュタ阿佐ヶ谷

子供の頃、夜に電気を消して眠る、目を瞑るのが、すなわち「無」や「死」が怖かったことを思い出させる映画。 映画とはこの恐怖を克服するために発明されたのではないか。つまり、人間が闇を恐れる限り、死を恐れる限り、映画は死なないだろう。 先週、同監…

エドワード・ヤン『恐怖分子』台湾/香港、1986年 @下高井戸シネマ

人は誰も分かり合うことはできない。半径3メートルの範囲で、哀しくもがくしかないのか。 では、その半径3メートルを軽々と超越して、モンタージュしてみせる映画とはなんなのだろう。 ここに示される登場人物は決して善男善女ではない。人を陥れたり、騙し…

沖島勲『YYK論争 永遠の"誤解"』日本、1998年 @ラピュタ阿佐ヶ谷

この作品で示されているのは、歴史/物語/語りの齟齬でも、低予算映画の苦悩でもなくて、宇宙(世界)そのものであろう。それは西洋的なユニバースではなく、東洋的な曼荼羅の宇宙観といえば良いか。だから厳密に言えば宇宙ではなく、宇宙観を示していると言え…