沖島勲『YYK論争 永遠の"誤解"』日本、1998年 @ラピュタ阿佐ヶ谷

この作品で示されているのは、歴史/物語/語りの齟齬でも、低予算映画の苦悩でもなくて、宇宙(世界)そのものであろう。それは西洋的なユニバースではなく、東洋的な曼荼羅の宇宙観といえば良いか。だから厳密に言えば宇宙ではなく、宇宙観を示していると言える。この宇宙とは映画の撮影もしているし、俳優が芝居をしている…